エンディングノートに書いておきたいデジタル遺産の項目

無料配布中!デジタル遺産チェックシート
「デジタル遺産については分かったけれど、実際には何を書き残せばいいの?」
そんな方のために、記事の最後で
「デジタル遺産チェックシート(PDF)」
を無料でダウンロードできるようにしました。
エンディングノートに挟んで使える内容になっていますので、ぜひご活用ください。
はじめに
前回のコラムでは、
「デジタル遺産とは?家族が困らないために確認しておきたい6つのポイント」
として、ネット銀行やSNS、サブスクリプション契約など、インターネット上に残された財産や情報についてご紹介しました。
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▶「デジタル遺産とは?家族が困らないために確認しておきたい6つのポイント」
では実際に、どのような情報を残しておけばご家族が困らずに済むのでしょうか。
最近のエンディングノートにはデジタル遺産に関する項目が設けられているものも増えています。
大切なのは、新しいノートを作ることではありません。
ご家族が必要な情報にたどり着けるよう、利用しているサービスを整理しておくことです。
パスワードを書く必要はありません
デジタル終活というと、
「IDやパスワードを全部書かなければならない」
と思われる方もいらっしゃいます。
しかし、防犯上の観点からも、パスワードそのものをエンディングノートへ記載することはおすすめできません。
まずは、
- 何を利用しているのか
- どこに保管されているのか
- 家族が確認できる状態になっているか
を整理するだけでも十分です。
① スマートフォン・パソコン
スマートフォンは、多くのデジタル遺産の入口になります。
現在利用しているスマートフォンだけでなく、以前使用していた端末に写真やデータが残っている場合もあります。必要に応じて、メモ欄などに記録しておくと安心です。
エンディングノートには、
・スマートフォン(携帯会社)
・画面ロック解除パスコードの手がかり
・自宅Wi-Fi(契約会社)
・パソコン
・Googleアカウント(Gmail)
・Apple ID(iPhoneをご利用の方)
・その他タブレット等
などを記録しておきましょう。
Googleアカウント(Gmail)やApple IDは、スマートフォンや写真、メール、アプリなど、多くのサービスの入口となる大切な情報です。
パスワードそのものを書く必要はありません。どのGoogleアカウント(Gmail)やApple IDを利用しているかを記録しておくことが大切です。また、画面ロックについては、パスコードそのものではなく、ご本人やご家族が思い出せる程度の手がかりを書いておくと安心です。
スマートフォンを亡くなった後にどのように取り扱えばよいかについては、こちらのコラムで詳しく解説しています。
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▶「亡くなった方のスマホはどうすればいい?葬儀後に確認したいポイント」
② ネット銀行・証券口座
ネット銀行やネット証券は、通帳や郵送物が少ないため、ご家族が存在に気付けないことがあります。
一方、店舗のある銀行や証券会社などは、「財産整理シート」に記録しておくと安心です。
このシートでは、店舗のない金融機関やネット専用口座を中心に記録しておくことで、見落としを防ぐことができます。
利用している
・ネット銀行
・ネット証券(証券会社)
・NISAを利用している証券会社
などを記録しておくと、ご家族が確認しやすくなります。
またビットコインなどの仮想通貨(暗号資産)を利用している方は、「その他」の欄へ利用している取引所名などを書いておくと安心です。
③ サブスクリプション契約
毎月または毎年料金が発生する契約も確認しておきましょう。
例えば、
- Amazon Prime
- 動画配信サービス
- 音楽配信サービス
- 電子書籍・雑誌
- 新聞・ニュース
- Microsoft365やAdobeなどのソフトウェア
などがあります。
契約内容が分かれば、必要な解約手続きもスムーズになります。
サブスクリプション契約については、こちらのコラムでも詳しくご紹介しています。
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▶「亡くなった方のサブスクはどうなる?スマホに残る見えない契約に注意」
④ SNS
SNSは金銭的な財産ではありませんが、大切な情報資産です。
利用しているSNSを記録しておくことで、ご家族がアカウントの存在に気付きやすくなります。
・LINE
・Instagram
・Facebook
・X(旧Twitter)
・TikTok
・Threads
・Bluesky
・BeReal
など、利用しているサービスにチェックを付けておきましょう。
ご家族が連絡先を確認したり、アカウントの整理や各サービスの手続きを進めたりする際に役立ちます。
⑤ 写真・データの
デジタル遺産の中でも、ご家族にとって特に大切なのが写真や動画です。
- Googleフォト(Google One)
- iCloud
- OneDrive
- 外付けHDD
など、どこに保存しているのかを書き残しておきましょう。
ご家族が探しているのは、財産よりも思い出の写真だったというケースも少なくありません。
また、Google OneやiCloud、OneDriveには有料プランがあるため、保管先だけでなく、有料プランを利用しているかどうかも分かるようにしておくと安心です。
Googleフォトをご利用の場合はGoogleアカウント(Gmail)、iCloudをご利用の場合はApple IDとあわせて確認しておくと、写真やデータの整理がスムーズになります。
⑥ キャッシュレス決済
キャッシュレス決済は、現金を使わずに支払いができる便利なサービスです。
PayPay
楽天ペイ
交通系IC(ICOCA・Suicaなど)
など、普段利用しているキャッシュレス決済を記録しておきましょう。
また、チャージ式なのか、クレジットカードと連携しているのかが分かるようにしておくと、ご家族が残高の確認や利用停止、解約などの手続きを進める際に役立ちます。
なお、クレジットカードについては「財産整理シート」に記録しておくと安心です。
⑦ その他家族に伝えておきたいアプリ・サービス
ここまでに当てはまらないものでも、ご家族に伝えておきたいアプリやサービスがあれば記録しておきましょう。
エンディングノートやパスワード管理表の有無だけでなく、パスワード管理アプリを利用しているかどうかも確認しましょう。
最近では、パスワードを紙ではなくスマートフォンや専用アプリで管理している方も増えています。ご自身がどの方法で管理しているかを確認し、ご家族が必要な時に困らないよう準備しておくことが大切です。
その他例えば、
- フリマアプリ
- オークションサイト
- 会員制サービス
- 趣味のコミュニティサイト
など、人によって利用しているサービスはさまざまです。
「家族が知らないと困るかもしれない」と思うものがあれば記録しておくことをおすすめします。
無料チェックシートをご利用ください
今回ご紹介した内容をまとめられるよう、
「デジタル遺産チェックシート(PDF)」
をご用意しました。
エンディングノートへ挟んで使える形式になっています。
スマートフォン、ネット銀行、サブスク契約、SNS、写真データの保管先などを整理できます。
このチェックシートは「10分程度」で記入できる内容を目安に作成しています。まずは思い出せる範囲から書き始め、必要に応じて少しずつ追記していきましょう。
ダウンロードはこちらから▼
※A4サイズで印刷してご利用いただけます。
ご利用について
本シートは個人でのご利用は無料です。
営利目的での複製・販売・内容の改変・再配布はご遠慮ください。
法人・団体で利用をご希望の場合は、お気軽にお問い合わせください。
まとめ
デジタル遺産の整理は、完璧な一覧表を作ることが目的ではありません。
大切なのは、
- 利用しているサービスを把握すること
- 保管場所を記録すること
- 家族が必要な情報にたどり着ける状態にしておくこと
です。
まずはスマートフォンやネット銀行、SNSなど、思いつくものから書き出してみてはいかがでしょうか。
小さな準備が、将来ご家族の大きな助けになるかもしれません。

