デジタル遺産とは?家族が困らないために確認しておきたい6つのポイント

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はじめに

「遺産」と聞くと、預貯金や不動産を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

しかし今では、通帳のない銀行口座や、スマートフォンの中にしか手掛かりがない財産も珍しくありません。

ネット銀行やネット証券、スマホ決済、SNSアカウント、クラウド上の写真など、私たちの生活には多くのデジタルサービスが浸透しています。

そのため、ご家族が亡くなった後に、

「どこの銀行を利用していたのかわからない」

「毎月引き落とされている契約が見つからない」

「大切な写真がスマホの中にあるのに取り出せない」

といった問題が起こることがあります。

こうしたインターネット上に残された財産や契約、データなどは「デジタル遺産」と呼ばれています。

以前のコラムでは、亡くなった方のスマートフォンの取り扱いについて解説しました。

▼関連記事
「亡くなった方のスマホはどうすればいい?葬儀後に確認したいポイント」

今回は、デジタル遺産にはどのようなものがあるのか、そして家族が困らないために確認しておきたいポイントをご紹介します。


デジタル遺産とは?

デジタル遺産とは、パソコンやスマートフォン、インターネット上に残された財産や情報のことです。

現金や不動産のように目に見えるものではありませんが、相続の対象になるものや、放置すると料金が発生し続けるものもあります。

まずは、どのようなものがデジタル遺産に該当するのか見てみましょう。


① ネット銀行・ネット証券

最近では、店舗を持たないネット銀行やネット証券を利用する方も増えています。

ネット銀行には預金があり、ネット証券には株式や投資信託が保有されている場合があります。

これらも相続財産の一部です。

しかし、通帳や証券会社からの郵送物が少ないため、ご家族が存在に気付かないこともあります。

特にNISAや投資信託を利用している方は、一度利用先を整理しておくと安心です。


② 電子マネーやポイント

スマホ決済やポイントサービスも見落とされがちなデジタル遺産です。

例えば、

  • PayPay
  • 楽天ペイ
  • d払い
  • 楽天ポイント
  • Vポイント
  • Pontaポイント

などがあります。

金額は大きくない場合もありますが、利用状況によっては相当額が残っていることもあります。


③ サブスクリプション契約

毎月自動的に料金が引き落とされる契約も確認しておきたい項目です。

例えば、

  • 動画配信サービス
  • 音楽配信サービス
  • 電子書籍サービス
  • クラウドストレージ
  • 有料アプリ

などがあります。

契約者が亡くなった後も解約されないまま料金が発生し続けることがあります。

クレジットカードの利用明細を確認すると、契約しているサービスが見つかる場合があります。

サブスクリプション契約については、こちらのコラムでも詳しく解説しています。

▼関連記事
「亡くなった方のサブスクはどうなる?スマホに残る見えない契約に注意」


④ SNSアカウント

SNSは金銭的な財産ではありませんが、大切な情報資産の一つです。

例えば、

  • LINE
  • Facebook
  • Instagram
  • X(旧Twitter)

などがあります。

ご家族やご友人へ訃報を伝える際の手掛かりになることもありますし、故人との思い出が残されている場合もあります。

一方で、アカウントを残すのか削除するのかを家族が判断しなければならないケースもあります。


⑤ クラウド上の写真や動画

最近では、写真や動画をスマートフォン本体ではなく、インターネット上の保存サービスに保管している方も少なくありません。

例えば、

  • Googleフォト
  • iCloud
  • OneDrive

などがあります。

スマートフォンの中には数枚しか写真がなくても、クラウド上には何千枚もの思い出が保存されていることがあります。

ご家族にとって大切な写真が残されている可能性もあるため、確認しておきたい項目です。


⑥ 暗号資産(仮想通貨)

ビットコインなどの暗号資産を保有している方もいます。

暗号資産はパスワードやログイン情報がわからないと、相続人であっても確認が難しい場合があります。

保有額によっては相続財産として大きな価値を持つこともありますので、利用している場合は家族に存在だけでも伝えておくと安心です。


家族が困らないためにできること

デジタル遺産の問題は、「何を利用していたのかわからない」ことから始まります。

そのため、

  • 利用しているサービスを書き出しておく
  • エンディングノートに記録しておく
  • 信頼できる家族に保管場所を伝えておく
  • 定期的に内容を見直す

といった準備が役立ちます。

なお、防犯上の観点から、パスワードそのものを誰でも見られる場所に残しておくことはおすすめできません。

利用しているサービスや保管場所がわかるだけでも、ご家族の負担は大きく減らせます。


まとめ

スマートフォンやインターネットが身近になった今、「遺産」の形も少しずつ変わってきています。

預貯金や不動産だけでなく、ネット銀行や証券口座、電子マネー、SNSアカウント、クラウド上の写真なども、家族に引き継がれる大切な財産や情報です。

終活というと難しく感じるかもしれませんが、まずは「自分はどんなサービスを利用しているだろう?」と確認することから始めてみてはいかがでしょうか。

将来、ご家族が困らないための大切な備えになるはずです。

なお、利用しているサービスを書き出そうと思っても、「何をどこまで記録すればよいのかわからない」という方もいらっしゃるかもしれません。

次回は「デジタル終活ノートの作り方」についてご紹介します。

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この記事を書いた人

広島市で葬儀と散骨のお手伝いをしています。
日々の現場で実際にあったことや、ご家族の不安や疑問をもとに、終活や葬儀後の手続きについて発信しています。
スタッフブログでは、日常の出来事や感じたことも綴っています。
終活セミナー講師。(毎月開催)

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