亡くなった人のクレジットカードはすぐ解約するべき?未払いと引き落としの流れも解説

カードは“止める前に確認”が安心です。

ご家族が亡くなったあと、遺品の整理をしていると、財布の中からクレジットカードが見つかることがあります。

そのとき、多くの方がこう言われます。

「クレジットカードって、すぐ止めないと危ないですよね?」

確かに、不正利用などを考えると、一刻も早く解約したほうがいいように思えます。

ですが実務的には、
少し待って、“確認してから解約する”方が安心なケースも多いのです。


目次

クレジットカードは「契約の記録」でもある

クレジットカードは単なる支払いの道具ではありません。

そこには、

・公共料金
・スマートフォン料金
・保険料
・インターネットサービス
・動画配信やニュースの有料版

など、さまざまな支払いが紐づいていることがあります。

もし内容を確認する前に解約してしまうと、

「どのカードで何を支払っていたのか」

が分からなくなることがあります。

利用明細は、葬儀後の手続きを進めるうえで、
大切な手がかりになります。


未払いがある場合はどうなる?

クレジットカードの支払いは、

「使った日=支払い日」

ではありません。

多くの場合、

1.カードを利用
2.カード会社が請求を確定
3.指定日に銀行口座から引き落とし

という流れになります。

例えば、

・6月10日 カード利用
・7月10日 請求確定
・8月5日 口座引き落とし

といった具合に、実際の支払いまでには時間差があります。


銀行口座が凍結されるとどうなる?

ここで関係してくるのが、銀行口座の凍結です。

銀行は、口座名義人が亡くなったことを把握すると、口座を凍結します。

もし、

・カードの引き落とし日より前に
・銀行口座が凍結されてしまうと

カードの引き落としはできません。

その場合、

「未払い」

という扱いになります。


未払いになった場合、誰が払うの?

ここが一番気になるところだと思います。

結論から言えば、

相続人が相続手続きの中で整理することになります。

亡くなった方の財産は、

・預金などのプラスの財産
・クレジットカードの未払いなどのマイナスの財産

を含めて、相続の対象になります。

そのため、

例えば、

・葬儀費用などを相続人が代表して立て替える
・口座の相続手続きが終わったあとに支払う

といった形で整理されることが一般的です。

「ご家族個人の借金になる」ということではなく、
亡くなった方の財産の中で精算されるものと考えると分かりやすいかもしれません。


解約しても支払いはなくならない

クレジットカードを解約したとしても、

それまでに利用した分の支払いがなくなるわけではありません。

そのため、

・未払いがあるかどうか
・今後請求があるかどうか

を確認する意味でも、

解約前に利用明細を確認しておくことが大切になります。


【余談】ポイ活を生きがいにしていたKさんと、クレジットカードのポイント(差し替え用)

最近は「ポイ活」を楽しみにしている方も多く、支払いのほとんどをクレジットカードにまとめている方も珍しくありません。

Kさんもその一人でした。

公共料金の支払いも、保険料も、税金も、日常の買い物も、ネット通販も——
できる限りクレジットカードで支払い、カードごとに特典を使い分けておられました。

亡くなった後、ご家族が整理をしていると、複数のクレジットカードが見つかりました。

ご家族は、まずカード会社ごとの利用明細を確認することから始めましたが、ここで思いがけず苦労されたそうです。

明細には、アルファベットや略称で会社名が記載されているものも多く、

それが

・一度きりの買い物なのか
・毎月の支払いなのか
・サブスクなのか

すぐには判断できないものもありました。

「これは何の支払いだろう…」

一つ一つ調べながら、Kさんの生活をたどるような時間だったと話されていました。

そしてもう一つ、ご家族が気にされたのが、Kさんが貯めていたポイントでした。

「あんなに楽しそうに貯めていたポイントだから、無駄にしたくない」

ご家族は解約前にポイントを確認し、使える分を整理しました。

そして、そのポイントで、

Kさんの遺影を入れるフォトスタンドや、
おしゃれなろうそく立て、
香炉などを購入されました。

マンションの一室にも自然に馴染む、素敵な祈りの空間ができました。

「ポイントで、こんなふうに揃えられたのも、Kさんらしいよね」

そう話されながら、今も毎日、手を合わせておられるそうです。

クレジットカードは、単なる支払いの手段ではなく、
その方の暮らしや楽しみが詰まっているものでもあります。

だからこそ、すぐに解約するのではなく、
一度立ち止まって確認することには、手続き以上の意味があるのかもしれません。

・使っていないカードは解約する
・カードの枚数を整理する

これだけでも、ご家族の負担は大きく減ります。


まとめ

亡くなった方のクレジットカードは、

すぐ解約するよりも、まず確認してから解約する方が安心です。

未払いの確認や、ポイントの整理など、

解約前に確認することで、スムーズに手続きを進めることができます。

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