海洋散骨で後悔しないために|「同意書」が本当に意味することと、実際にあったトラブル

海洋散骨で必ずお願いしている「同意書」について
弊社では、海洋散骨をご依頼いただく際、必ず
「海洋散骨同意書」 にご署名をいただいています。
この同意書には、主に次のような内容が記載されています。
- ご遺骨は 2ミリ以下に粉骨加工すること
- ご家族・ご親族全員の同意が得られていること
- 万が一、後から異議が生じた場合は、代表者が責任をもって対応すること
少し形式的に見えるかもしれませんが、
この同意書には、とても重い意味があります。
散骨は「やり直し」ができません
海洋散骨を行うということは、
ご遺骨が 二度と手元に戻らない ということです。
- 海に還したお骨を、後から集めることはできません
- 粉骨加工したご遺骨を、元の形に戻すこともできません
つまり、散骨は
「あとで考え直す」ことができない供養方法です。
だからこそ弊社では、
「急いで決めるものではない」
「少しでも迷いがあるなら、待つという選択もある」
とお伝えしています。
実際にあった、忘れられない電話
ある日、弊社に一本の電話がかかってきました。
「おばあちゃんのお骨を勝手に散骨して!!
私はこれから、どこに手を合わせればいいんですか?」
電話口の声は、怒りと涙でいっぱいでした。
数日前、その方のお祖母さまは海洋散骨を終えられていました。
必要な同意書も提出され、手続き上は問題なく散骨は行われています。
しかし、お話を聞くと――
お孫さんであるその方には、何の相談もないまま散骨が進められていたのです。
ご両親との関係があまり良くなかったこともあり、
「知らされたときには、もう散骨が終わっていた」
という状況でした。
書類があっても、心が追いつかないことがある
実はこの散骨は、弊社が直接受けたご依頼ではなく、
別の業者さまを通してのものでした。
同意書もその業者さま経由で提出されており、
もしかすると――
同意書の意味が、十分に説明されていなかったのかもしれません。
結果的に、その後の対応はすべてその業者さまにお願いし、
弊社に苦情が続くことはありませんでした。
ただ、正直に言って
とても後味の悪い出来事でした。
「一言」があれば、違ったかもしれない
もし同意書にサインをいただくときに、
「散骨したら、もう戻ってきませんよ」
「ご家族みなさん、本当に納得されていますか?」
そんな たった一言 があれば、
「孫にも、ちゃんと話しておいた方がいいかねぇ」
そうなっていた可能性も、ゼロではなかったと思います。
私たちにも、反省すべき点は多くあります。
散骨は、気持ちが整ってからでも遅くありません
あのお孫さんは、その後、納得されたのでしょうか。
今は海に向かって、手を合わせておられるでしょうか。
散骨は、急ぐ必要のない供養です。
迷いや不安、家族間の温度差があるなら、
「今はしない」という判断も、立派な選択です。
後悔が残りそうなら、どうか立ち止まってください。
散骨は、気持ちが整ってからでも、決して遅くありません。

