終活セミナーの余談から。ダイエットを「ネタ」にしていた私が、考えを改めた日

毎月12日に開催している終活セミナー。
終活の内容をいくつかのカテゴリーに分けてお話しします。
保険や年金、葬儀のこと、相続のこと。
そして毎回、ちょっとした余談として出てくるのが――
「ダイエット」。
「え、終活とダイエット?」
と、だいたい笑われます。
私自身も、半分ネタのつもりでした。
介護が必要になったとき。
あるいは亡くなって、誰かが身体を支えたり、搬送したりするとき。
人の体は、思っている以上に重たい。
現場で棺を持つお手伝いをしていると、
つい「よいしょ」と声が出そうになりますが、
それだけで社長に叱られます。
所作ひとつにも気を配る仕事です。
とはいえ、
体重は軽いにこしたことはない。
なのでセミナーでは、
「これは健康的なダイエットの話ですからね」と前置きしつつ、
「自戒を込めて言ってるんですよー。
でも実は、セミナーを始めた頃から
まったくダイエットできてません」
なんて話をしていました。
……正直、完全にネタでした。
ところが先日、
その“ネタ”では済まされない出来事が起こります。
出先で体調を崩し、
たまたま居合わせたクリニックの先生から
「動いてはいけない」と言われ、
担架で運ばれることになったのです。
階段の多い場所を上がり、
その先の道路で車に乗せられるまでの間、
四人の男性が担架を支えてくださいました。
その方たちの息が、
だんだん上がっていくのがわかって。
その時、私はずっと心の中で謝っていました。
「ごめんね、ごめんね。重いよね」
「人の体の重さは、仕事柄よく知ってるのに」
「ダイエットをネタにして、本当にごめんなさい」
この場をお借りして、
あのとき担架で運んでくださった
四人の男性に、心から感謝を伝えたいです。
本当に、ありがとうございました。
幸い、病状は回復し、
今は元気に過ごしています。
でもこの出来事で、
私はようやく本気で心を入れ替えました。
バカ食いはやめて、
スイーツもお酒もほどほどに。
朝と晩、ほんの少し体を動かす。
一気に痩せようとは思いません。
健康的なダイエットは、一朝一夕ではできないから。
「日々の精進」
そう自分に言い聞かせながら、
今日も過ごしています。
終活って、
書類や手続きの話だけじゃありません。
自分の体も含めて、
いつか誰かの手を借りるかもしれない未来を考えること。
それもまた、
終活のひとつだと感じた出来事でした。

