広島市で考える「お一人様の終活」― 身寄りがなくても、最期まで自分で決めるために(番外編)

― 相談先と費用の目安を、まとめて整理してみる ―
本編を通して、
「制度があるのはわかった」
「選択肢があるのもわかった」
でも、最後に多くの方が感じるのは、こんな疑問ではないでしょうか。
- 結局、どこに相談すればいいの?
- で、実際いくらくらいかかるの?
この番外編では、よく聞かれる相談先と費用感を、
あくまで目安として整理します。
目次
① まず、どこに相談すればいい?
状況別に分けて考えると、少し整理しやすくなります。
■ 身寄りがなく、制度の相談をしたい場合
- お住まいの区役所
→地域支えあい課 - 高齢福祉・見守り・エンディングノートの相談
- 広島市の場合
→「いきいき人生ノート」の配布・活用方法の案内あり
※「何も決まっていない状態」で相談して問題ありません。
広島市 各区 地域支えあい課 相談窓口
一人様の終活や身寄りのない方の相談は、
広島市の各区役所「地域支えあい課」が窓口になります。
部署名や電話番号は変更されることがあるため、
最新情報は広島市公式一覧をご確認ください。
👉 広島市 地域支えあい課 一覧(公式PDF)
https://www.city.hiroshima.lg.jp/
※上記ページ内で「地域支えあい課」と検索すると最新一覧が表示されます。
■ 葬儀や火葬について現実的な話を聞きたい場合
- 地元の葬儀社(事前相談)
- 費用の目安
- 事前予約が可能かどうか
- 身寄りがない場合の対応可否
※「まだ元気ですが将来の相談です」と伝えてOK。
■ 法律的な契約を考えたい場合
- 司法書士
- 行政書士
- 弁護士(内容が複雑な場合)
対象となる契約例:
- 成年後見契約
- 任意後見契約
- 死後事務委任契約
- 公正証書作成
② 費用はどれくらいかかる?(あくまで目安)
※内容・地域・依頼先によって大きく変わります。
■ 直葬(火葬のみ)
- 約7万〜30万円前後
- 含まれることが多いもの
・寝台車
・安置
・棺、骨壺
・火葬手続き(役所への死亡届の提出) - 含まれないことがあるもの
・お別れの場
・控室
・その他多数
■ 一般的な葬儀(家族葬含む)
- 約20万〜100万円以上
- 規模・会場・宗教形式により大きく差が出る
■ 成年後見・任意後見関連
- 契約書作成・公正証書
→ 数万円〜10万円前後 - 後見人への報酬
→ 月額数万円程度が目安(内容による)
※継続的な費用が発生する点に注意。
■ 死後事務委任契約
- 契約書作成費用
→ 数万円〜 - 実際の死後事務費用
→ 内容により10万〜50万円以上の場合も
例:
- 葬儀・火葬の手配
- 行政手続き
- 賃貸住宅の明け渡し
- 私物整理 など
■ 事前にお金を預ける・渡す場合
- 信頼できる知人・第三者に
→ 事前に現金で渡しておく - 理由
→ 死後は銀行口座が凍結されるため
※トラブル防止のため、メモや簡単な書面を残すことが望ましい。
③ 「全部やらなきゃ」は正解じゃない
- すべてを契約で固める必要はありません
- 行政に任せられる部分もあります
- 専門職に頼むのは「必要なところだけ」でもいい
大切なのは、
- 誰に
- 何を
- どこまで頼みたいか
を、自分なりに整理しておくこと。
④ 最後に
身寄りがないことは、
「不利」ではなく
「選び方を知っているかどうか」の問題です。
全部決めなくてもいい。
でも、何も知らないままにしない。
このシリーズと、この番外編が、
そのきっかけになれば幸いです。

