亡くなった方のサブスクはどうなる?スマホに残る契約と解約できない現実【SMS認証・ニュース有料版にも注意】

身近な方が亡くなったあと、
ご遺族がふと気づくことがあります。
「このスマホ、毎月何か引き落とされている…?」
最近は、ほとんどの契約がスマホの中にあります。
・動画配信サービス
・音楽サブスク
・ニュース有料会員
・Amazonプライム
・クラウドストレージ
・アプリ課金
これらは、亡くなったからといって自動的に止まるわけではありません。
今回は、葬儀後によくある
「サブスクの現実」と「解約できないケース」について、
実務目線でお伝えします。
亡くなったらサブスクは自動解約される?
結論から言うと、ほとんどは自動解約されません。
死亡届を役所に提出しても、
- Netflix
- Amazon
- Apple
- 新聞社の電子版
などに通知が届くことはありません。
そのため、
▶ クレジットカードが止まるまで課金が続く
▶ 口座凍結まで引き落とされる
▶ 家族が気づくまで数か月続く
ということが実際に起きます。
実際にあったケース
あるご家族は、
お父様が亡くなった後も半年間、動画配信サービスの請求が続いていました。
理由は、
・スマホがロック解除できなかった
・メールが見られなかった
・何を契約しているか分からなかった
からです。
気づいたのは、クレジットカード明細を確認したときでした。
スマホが開けるなら安心…ではない
画面ロックのパスコードが分かり、
スマホの中が操作できる場合でも、安心とは言い切れません。
よくある流れはこうです。
- どんなアプリか分からないので、とりあえず開いてみる
- 久しぶりのログインなのでパスワード入力を求められる
- 「パスワードを忘れた方はこちら」をタップ
- SMS(ショートメッセージ)で承認コードが送られてくる
ここで問題になるのが、スマホ回線の解約です。
「Wi-Fiがあるから大丈夫」と思い、
先に携帯回線を解約してしまうと――
▶ SMSが受け取れない
▶ 二段階認証が突破できない
▶ パスワード再設定ができない
という事態が起きる可能性があります。
多くのサービスは、
本人確認を「電話番号」に紐づけています。
つまり、電話番号が使えなくなると、ログイン自体が難しくなるのです。
スマホ回線の解約は、
デジタル契約の確認が終わるまで待つほうが安全です。
よくあるサブスクの種類
実際に多いのは次のようなものです。
動画・音楽系
- Netflix
- Amazonプライム
- U-NEXT
- Spotify
- Apple Music
クラウド・IT系
- iCloud容量追加
- Google One
- Dropbox
通販系
- Amazon定期便
- 楽天定期購入
アプリ課金
- ゲーム課金
- 写真加工アプリ
- マッチングアプリ
📰 見落とされがちな「ニュースの有料版」
最近増えているのが、新聞・ニュースの有料会員です。
- 朝日新聞デジタル
- 読売新聞オンライン
- 日本経済新聞 電子版
- 地方紙の有料記事
紙の新聞購読をやめ、
スマホで読むスタイルに移行した年配の方は少なくありません。
実は、広島市で私が主催しているデジタル終活セミナーでも、
こんなことがありました。
参加されたご家族が、
「うちの父は高齢だったし、サブスクなんて絶対にやっていないと思うんです」
とお話しされていました。
ただ、念のため確認してみると――
ニュースアプリの有料版を契約していたのです。
ご家族は驚かれていました。
「まさかサブスクを契約していたなんて…」
月額は決して高額ではありません。
ですが、気づかず続いていれば、確実に引き落としは重なります。
背景には、
- 新聞購読者の減少
- 配達停止の増加
- スマホやタブレットの普及
があります。
今は、“新聞を取っていない=契約がない”とは限らない時代です。
特に年配の方は、
・ご自身で静かに契約している
・家族に伝えていない
・契約したことを忘れている
というケースもあります。
「まさか、うちの父が」
と思っているご家庭ほど、
一度確認する価値があります。せん。
解約できないとどうなる?
放置すると、
- 口座凍結まで引き落とし継続
- クレジットカード停止で未払い扱い
- 契約が残ったまま放置
という状態になります。
金額は少額でも、
手続きの手間が積み重なります。
デジタル契約は“遺品”です
スマホを使いこなしていた人ほど、
亡くなった後のスマホの整理は大変です。
写真や連絡先だけでなく、
契約や支払いもすべてスマホに入っています。
見えないだけで、確実に存在する“デジタル遺品”です。
生前にできる対策
・エンディングノートにID一覧を書く
・パスワード管理ツールを使う
・定期的に契約を見直す
・スマホ内の未使用アプリを削除しておく
未使用アプリの削除は、意外と重要です。
アプリが入っているということは、
- 過去に契約した可能性がある
- 無料期間から自動更新に移行している可能性がある
ということです。
使っていないアプリを残しておくと、
契約の存在自体が分からなくなりますし、
遺族の方の手間も増えます。
特に年配の方は、
「入れたことを忘れている」
「家族が把握していない」
というケースが多く、
亡くなった後に確認が難しくなります。
まとめ
亡くなったからといって、
スマホの中の契約は止まりません。
そして、スマホ回線を先に解約してしまうと、
ログイン確認すらできなくなる可能性があります。
サブスクは便利ですが、
放置すると“見えない契約”になります。
葬儀後の手続きの中で、
スマホの確認は実はとても重要な作業です。
スマホのロック解除や基本的な確認手順については、
▶︎「亡くなった方のスマホはどうすればいい?」の記事もあわせてご覧ください。

